時価総額30億以下のさいごの大物【鈴与シンワート】part1
みなさんこんにちは!
エイチエムです。
来週から7月ということで、今年も中盤戦に入ってきましたね。
これから夏休みを挟むということで、売買代金はガクッと減ってくるかと思いますが、そんな気にせずいきましょう。
最近は、PBシステムズのことばかり書いていたので、たまには別の企業についても書いていこうと思います。
ということで、今週は色んな企業を調べていたのですが、1社だけ物凄く気持ち悪い、違和感を感じるところを見つけました。
その違和感というのは、どうしてこんな値段で放置されているのかということです。市場が存在に気付いていないのか、将来仕掛ける為にあえて安く抑えているのか、私個人としては前者だと思います。
地味過ぎて気付かれていないのでしょう。(適正水準までギャップを埋めるチャンス到来です。)
鈴与シンワートという企業をご存知でしょうか。
前職のとき、一度だけ営業を受けた覚えがありますが、私も全く注目をしていませんでした。
実はこの会社、今大きな転換期を迎えています。
長年投資をしている人にとっては、物流サービスをメインに展開している企業だと認識されているのではないでしょうか。
市場の認識としては、倉庫事業、港運事業、運送事業のイメージが強く残っているのでしょう。
ただ、これは大間違いです。
そういったサービスも展開はしておりますが、現在は物流事業は分社化し、鈴与シンワ物流という会社が行っています。
では、本体の鈴与シンワートは何をやっているかという言いますと、システム開発とクラウドサービス事業の2本を柱とするIT企業です。
提供するソリューションが一覧でこちらにまとまっています。
特に個人的に注目しているのは、業務支援・BPOコンサルティングサービス、ITインフラストラクチャーです。
鈴与シンワートは、バックオフィス業務の効率化を支援するソリューションを幅広く展開しています。主力製品はS-PAYCIALというBPOサービスです。
人事情報、給与情報、就業情報の一元管理を行うシステムの提供から、給与・賞与計算作成から年末調整といった事務処理の請負まで、バックオフィス業務において負荷がかかる業務を全て丸投げ出来るようになっています。
マイナンバーの活用が最近話題となっていますが、当然マイナンバー情報の収集・管理・保管サービスも行っており、今後需要の増加は期待できます。
過去にエコミックについて記事を書きましたが、ここにおいては年々需要は増えています。人手不足もありますが、人を採用するコストを考えますと、外部に依頼し、社内の業務コストを削減する方が、メリットは多いので当然と言えば当然です。
先日IRと電話で話をしましたが、この事業には引き合いは多いという事でした。
また、S-PAYCIALですが、ITトレンドという資料ダウンロードサイトのWeb給与明細システム部門において、2019年度は問い合わせランキング2位でした。(惜しかったです。( ;∀;))
ただ、2018年までは4年連続1位ということで、競合負けしていないことが分かりました。
ちなみに、直近のランキングですと1位になっています。
先ほど何の説明もなく。ITトレンドと書きましたが、最近株価が好調なイノベーションが運営する資料ダウンロードサイトです。BtoB向けのツールを展開している企業でしたら1度は掲載したことがあるのではと思います。多くの企業がリード獲得施策の一環で活用しています。
マイナンバー関連が比較的、長めの相場になりそうですから、期待できるかと思います。
そしてもう1点は、クラウドサービスの販売にかなり注力している点です。SUZUONEというクラウドサービスに特化したページを作成し、そちらに遷移する形になっています。
クラウドストレージやチャットツール、グループウェアの提供に加え、Zoomの販売代理店となっています。
IRにも確認しましたが、Zoomの需要がかなり増えており、注力しているとのことでした。
7月には、セールスフォース、富士ゼロックスと共催でウェブセミナーを実施するみたいですね。鈴与はZoomをメインに紹介するようです。
インフラサービスのところでは、IaaSクラウドサービス「S-PortCloud」や物理サーバサービス「ベアメタル」を提供しています。
ここら辺のサービスは馴染みが無いと分かりづらいところですが、IaaSについて分かりやすく説明されている記事がありましたので、記載しておきます。
https://www.idcf.jp/words/iaas.html
低コストで、開発環境に必要なサービスをインターネットを通じて提供するサービスです。いつでも手軽にサーバの作成ができ、使っている分だけ費用が発生する仕組みです。
運用やメンテナンスは事業者側に任せることができますので、手間もかかりません。
さらに、ソリューションサービスでは、みんな大好きSalesforceの販売に注力をしています。Salesforceの販売を開始したのは2018年でしたので約2年弱ですが、認定資格者の数が着実に増加しており、これからさらに、アクセルを踏んでいくとのことでした。
なんだかんだSFA(クラウド営業支援ツール)といったら、Salesforceなんですよ。
他の国産ツールとは出来る事や幅のレベルが違いますので、Salesforce1強の時代はもう暫く続くと思います。断言します。(SFA業界にいたので、これだけは確信します。)
ということで、今後の更なる需要増を見据えて、Salesforceの販売はかなり力を入れていくということでした。
つまり私が言いたいことは、もう鈴与シンワートは、物流の会社ではなく、クラウドの会社です。
明日の記事で紹介していきますが、売上比率も圧倒的にシステム開発、ITソリューション事業が占めています。
余りにも長くなりすぎましたので、今後の展望、株価については明日にしようと思います。