誰が何と言おうと時価総額に拘る理由
みなさんこんにちは!
エイチエムです。
夏以降、日本株は全体的に株価は底上げされており、30億以下の時価総額の企業も減少してきております。押したら買い状態が3ヶ月以上続いてますので、警戒感も弱まっています。
一部ではグロース株からバリュー株へのターンという見方も出てきていますね。
私が時価総額30億以下に拘る理由は、大きな下落が来た際に、株価の下落が少ない点と、上値余地が高いからです。
元々時価総額が低い企業というのは、何かしら市場から敬遠されている理由があります。流動性が低いのか、ビジネスモデルに魅力がないのか、財務がボロボロなのか、認知度が低いのか、様々な理由が考えられます。
時価総額5~30億の会社なんて、短期狙いで保有している個人株主は少ないですし、そもそも期待値が低いので、〇〇ショックのような大きな下落が来ても、そこまでダメージは受けません。
真っ先に下落のダメージを受けるのは、期待先行で株価が上昇し、多くの個人株主が保有をしている会社です。そういった会社は信用買いも必然的に溜まっていますので、物凄いスピード感で崩れていきます。
多くの個人投資家が保有しているということは、ネット上でも話題に上がっていることが多いので、ある程度下落しますとリバウンド狙いの買いが入ってきます。大暴落する際は、そういった短期のリバウンド狙いの買いも巻き添えにして下落していきますので、非常にやっかいです。
我先にと逃げようとする人が大量に出てきますので、当然大きな下落エネルギーになります。
必ずしも「時価総額が高い=業績が良い」という訳ではありませんので、探してみますと普通に売上、利益の規模は同じくらいでも時価総額の差が5倍10倍なんてケースはざらにあります。
株式投資の醍醐味は、過小評価されている会社、市場から価値を気付かれていない会社にいち早く気づけるかだと私は思っています。つまり、ある程度評価されており、市場の認知度も高い企業に突撃するのは、ナンセンスです。
ここまでは、下落時に防御率が高いという話をしてきましたが、時価総額が低い会社の一番の魅力は圧倒的な上値余地の高さです。
2018年~2019年に10倍を達成した企業の上昇スタート地点での時価総額を見てみます。
【2019年テンバガー】
レアジョブ:20億
2019年の1月時点では、時価総額は20億でした。その後、決算をトリガーに株価が大きく上昇しました。
ホープ:15億
2019年5月時点では株価は15億前後を推移していました。こちらも社長直下で推進していた新電力サービスが業績に大きく貢献し、決算をトリガーに一気に上昇しました。
【2018年テンバガー】
エムティジェネックス:25億
もう2年前にはなりますが、物凄い大相場でした。twitterのとある大物トレーダーの保有をきっかけに、浮動株がほぼ吸収されたことで一気に吊り上げられました。まさに株は需給次第ということを目の当たりにしました。この時も急騰前は時価総額25億と低い位置でした。
アルベルト:35億
上場後綺麗な右肩下がりで推移していたアルベルトですが、黒字化やトヨタからの出資ネタにより10倍を達成しました。事業内容がAIど真ん中ということで、個人投資家からも人気を集めました。(今年のサンアスタリスクみたいな感じです。)
地域新聞社:9億
地域新聞社は、ライザップからの買収思惑により、S高連発で一気に駆け上がりました。10億無い水準にいた会社なので、値動きが非常に軽かったです。
これらを見ますと、期待値が低かった分、上値余地が大きくちょっとした変化の兆しが見えた途端に吹き上がりました。
偏差値70の人が少し勉強して東大の医学部に入っても、あまり驚きはしませんが、偏差値30台の人が猛勉強して東大に入りましたら、書籍やドラマにできます。それと同じことです。
時価総額が低い企業=訳アリで危険、という考えは正しいですし、大半は訳アリです。リスクが高いため、投資対象から外すというのは普通の感覚だと思います。
ただ、そういった企業の中でもポテンシャルがある企業は必ず混ざっています。少しのきっかけで、物凄い上昇エネルギーが生まれますので、投資対象の一部として定期的にチェックする価値はあると個人的には思っています。
ということで、明日は私がかなり気になっている会社をご紹介いたします!